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3月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
引き継ぎ会 ![]() 引き継ぎ会の準備から当日までの間、こどもたちとたくさん話をしました。落ち着いてお互いの本音を言い合えた時間で、最後にこどもたちと1年間を振り返り、噛み締め、分かち合えたような気がします。本当にいい時間でした。 1年を振り返って ![]() 私が学んだ“大切なこと”とは、健康第一、シンプルに考えること、行動で示すこと、こどもたちを信じること、下手でもいいから思いを言葉にして伝えることなど、ここには書ききれないくらいにたくさんあります。その中でも素直に謙虚に誠実にということはこれから生きていく上で人として忘れないでいたいと思えたことです。何かにぶつかったり、悩んだりしたときは、常にここに立ち返り、自分を見つめ直せる人間になりたいです。 ![]() 今、1年間を振り返ると支えられてばかりだったと感じます。ここで出会ったすべての人、モノのおかげで深い濃い1年が過ごせたと感じるとともに、ここに来るまでに私に関わってくれた人々や、家族がこんなにも私を支え、応援してくれていたのだと改めて気付くことができました。 だいだらぼっちで暮らせたことは本当に幸せでした。そんな幸せを謙虚に受け止めながら、感謝を忘れず、新たな地で頑張ります。1年間ありがとうございました。 |
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□ 研修担当つぅのふりかえり ![]() 一年間過ぎてしまえばあっという間の出来事だと思いますが、この一年での成長はこの仲間たちなしでは得られなかったものだと思います。ここでともに暮らしを作った仲間たちとの時間、たくさんの発見をくれた自然、どれも謙虚に受け止め大きく成長したと感じます。 一年間本当にこどもたちの良き相談相手になり、村民となり一緒に生活できたことを私たちも誇りに思うのと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。これからは社会人!ここでの経験を活かし、誰からも頼られる先生になってほしいです。がんばれまりお!! |
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2月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
2回目の登り窯 ![]() 今回よかったことは、“よりこどもたちが考えて、理解して焚く”窯焚きができたことです。こどもたちの中からも、アンカーをやりたい子を募ってアンカーチームを作り事前の準備から段取りを取り進めていきました。登り窯は準備段階の作業がとても重要です。今までは大人が担っていた重要な準備の部分も今回はこどもたちと共に考えながら行いました。そこから、こどものアンカーと共に窯焚きの技術や自分たちが窯を焚くのだというプライドを得ることができました。また、それを自分たちの言葉で他のみんなに伝えていくことで、前回よりもさらにに窯焚きを考え、理解して焚くことができたと思います。私自身もこどもたち以上に窯への理解が進み、前回は参加者意識で行っていたものが、主体者意識へと変化しました。前回は窯が人の想いや意識で変化することが面白いと感じていたのですが、今回は面白さだけではなく、全体を見通す難しさ、決断していく責任の重さなども実感しました。意識や見方の変化で吸収できるものがこんなにも変わるのだということに驚くとともに、アンカーという経験をさせてもらえたことは本当にありがたかったと思っています。 3月、まとめに向けて ![]() まず、書くこと。私はここに来てたくさん文章を書くようになりました。通信を書いたり、日記を書いたり、手紙を書いたり、書くことで自分の想いが整理されたように思います。また、私の書いた文や絵をたくさんの人が読んでくれて、私に声をかけてくれました。みんなから反応がかえってくると、とても嬉しかったです。また、書くことが私にとって重要な情報発信手段なのだと思いました。今は私の学びノートを書いています。このノートをより多くの人に見てもらい、私がここで見たこと感じたことを知ってもらうことが、私の想いを残していくことにつながるのではないかと思っています。 ![]() そして、行動すること。私がここで出会った人々には行動力があり、私もそんな人に憧れて、行動することを心がけて今まで過ごしてきました。行動で示すことには一番の説得力があります。また自分の想いを行動に移すことは難しいけれど、それを乗り越えた先には、行動した人にしか分からない面白さがあります。残り数日でやりたいことを一つずつ、着実に行動していきたいです。 これらのことを大切にしながら、焦らずゆっくりと残りの日々を過ごしていきたいです。 |
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□ 研修担当あやおのふりかえり ![]() 人当たりのいい性格のせいか、あまり本音を伝えるのが得意ではないと以前から言っていたまりおですが、よりだいだらぼっちを楽しくしようと、言葉にして伝える努力をしています。人に想いを伝えることはとても大変なことですが、ここでの暮らしを経て向き合う力がまりおの中で育ってきたのだと思います。あと1ヶ月と短い期間ですが、思い残すことのないよう頑張って欲しいです! |
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1月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
「素」 ![]() だいだらぼっちのこどもたちは「暮らし」を大切にして毎日を過ごしています。暮らしとは、三食ご飯を作って食べること、掃除、洗濯など家事をすることだけでなく、早寝早起き、体を動かし働いて、毎日健康に暮らすこと、身の周りに在る人や自然、四季と共に生きることなど素朴なことだと思っています。毎日体を動かすここでの生活では、大好きなおしゃれはなかなかできないし、コンビニや地下鉄など手軽で便利なものもありません。それでもここの暮らしには、都会で慌ただしく過ごしていたらきっと気付けない、素朴な豊かさがあります。 草木や動物たちが人間の生活に不可欠な存在であること、二十四節気や季節に沿った昔の人々の暮らしがとても賢く考えられていて、理に適ったものであることなどここでの暮らしを通して気付いたことはたくさんありました。また人との出会いやゆっくりとした暮らしの中で自分を見つめる余裕も生まれ、自分に素直になる気持ちや人に今まで以上に感謝する気持ちも生まれました。 今は不器用でどれだけ時間がかかっても、自分の手で暮らしを作り、自分の足で歩くここでの暮らしそのものが、私自身を豊かにしてくれていると感じています。残されたここでの2か月間はもちろん、この先も、そんな素朴な暮らしと謙虚に向き合いながら、より豊かな人間に成長していきたいです。 やってみないと何も分からない ![]() ![]() |
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□ 研修担当いとのふりかえり ![]() まりおとふりかえりをして感じたことは、まりおがこの数か月、泰阜の自然、移りかわる四季、村の人、こどもとの暮らしから学んだことが、ひとつになりつつあるということです。それは今回ふりかえった中で出てきた、「素朴な暮らしを大切にできる人になりたい」という想いに繋がっています。 当初、まりおは「こどもとの信頼関係作り」に頭を悩ませていたそうです。ただ今は、自分が感じた豊かさを今度は別の人に伝えていく。その先に信頼関係が生まれるのではないかと話していました。これは、「信頼」という一言で終わっていたことが、この一年間の暮らしを通して、ひとつひとつ形になっていったからこそ生まれた考えだと思います。このことは信頼だけではなく、「楽しかったこと」「大変だったこと」「大切だと思ったこと」「感動したこと」など、全てに言えることでしょう。その積み重ねこそが、まりおの言う「豊かさ」のように感じました。 残りわずかとなった、ここでの生活。最後まで自分の「素」を大切に、全力でやりきってほしいと思います。 |
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12月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
登り窯 ![]() その中でも、興奮、焦り、緊張など、窯場のメンバーの気持ちが混じりあうことで作られる独特の雰囲気に私自身もとても高揚しました。当番が交代するタイミングになると、それまで順調に温度が上がっていたとしても、急に上がらなくなることがあります。こどもたちは、「人が変わったことを窯に気づかれちゃった!」と表現していました。私はその時、人の集中力や窯に対する熱意の差、感覚の違いや個性などすべてが窯に伝わっているのだということを感じました。続けて窯を見ていた人と新しく入ってきた人との温度差は大きいと思います。私は4回当番に入り、空気感の違いに戸惑うこともありました。しかし、徐々にお互いの気持ちや熱意を合わせること、毎回違うメンバーでコミュニケーションをとり、そのメンバーでしかできない窯焚きを作っていくことは難しいのですが面白く、一つの社会のように思えました。窯焚きのノウハウを得ることだけではなく、そういった場面に出会えることに、こどもたちがここで窯焚きを行う意味があるのだということを感じました。 窯は生き物です。焼き物を焼くということは化学ですが、それだけではない、みんなの想いがその出来を左右すると実感しました。この登り窯で焚き上げた作品は素晴らしいものばかりで、すべて私の宝物になりました。 お年とりキャンプ ![]() キャンプ中の夜ごはんにみんなで天ぷらを作りました。その天ぷらに合わせて、 ![]() 私はこの二人の女の子の素直さに感動しました。こどもたちはどんな小さな出来事や瞬間にも、言葉のひとつひとつをよく考え、感じているのだということに気が付きました。そして、心からの素直な言葉は人の心を動かすのだということを改めて感じました。 キャンプでもだいだらぼっちの暮らしの中でもこどもたちに教えられること、気付かされることはたくさんあります。そんなときに考えるようになったのは、子どもも大人も同じ「人」であり、ちゃんといろんなことを考えて、意思を持って生きているということです。当たり前のことのようですが、つい忘れがちになってしまうことでもあります。でも常に「大人」対「子ども」ではなく、「人」対「人」で謙虚に接することで、学ぶこと、気付くことが増えるのではないかと思っています。 残り3か月 ![]() |
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□ 研修担当いっちーのふりかえり ![]() 毎日の暮らしも、やりたいことも全部やりきるというのは簡単なことではありません。マリオは「やっていくうえで学んだことでこどもたちの可能性が広がったらうれしい」と言っていました。熱意を絶やさず、考え、悩み、やりきった人にしかわからないことは、たくさんあります。その積み重ねが人としての深みであり、先生になった時どれだけのことを伝えられるかということでもあると思います。様々な個性を持ったこどもと接する中で、どれが興味を引き、何が関係性を作っていくきっかけになるか分かりません。だからこそ、残りの時間を大切にやりたいことをやりきって欲しいと思います。 |
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11月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
村を歩いて得たもの ![]() また移動にはなるべく自分の足を使いました。行くことのできる距離は限られるけれど、歩かないと分からない発見がたくさんありました。毎日歩く道で昨日まで緑色だった実が黒くなっていたときに嬉しくなったり、すれ違う人とお話したり、サルや鳥の鳴き声に立ち止まって姿を探してみたりして、遊び道具を手に入れなくても、面白いものは身近にたくさんあるのだということを実感しました。すると興味の幅が広がっていって、毎日新しい草木を覚え、季節の変化に敏感になり、こどもたちと共有できることやチャレンジできることが増えていくのだと感じました。 「まりおの授業」をやってみて ![]() 授業当日、こんにゃく作りの中で火傷をしてしまった子がいました。原因はこどもたちに危険喚起がしっかりできていなかったこと、準備の段階で授業の構成やどうしたら子どもたちが興味を持てる授業ができるのかとばかり考えていて、基本的な安全管理の視点が欠けていたことが一番の要因でした。 授業の内容自体も、伝えたいことが明確でなかったこと、こんにゃく作りから産業の話、社会の話につなげることが強引だったことなど、反省点が多くなってしまいました。 後に授業を振り返ったときには、来年教壇に立つ自信を失うくらいに反省点が多く、落ち込んでいたのですが、こどもたちが、私が伝えようとしたことを一生懸命考えてくれたり、ノートにまとめて見せてくれたり、感想を言いに来てくれたりしました。そんな子どもたちに勇気づけられ、「またやりたい!」と声をかけてもらい、来月も授業をやらせてもらえることになりました。授業をやろうと提案してくれたところから全部、気付いたらこどもたちに助けられ、支えられていました。そんなこどもたちに誠実に向き合うためにも、今回の失敗をただの失敗で終わらせず、次につなげられる学びに変えていきたいと思います。 基本に立ち返る ![]() 安定したフィールドがある上でこそ、自分も子どもたちも豊かな暮らしや学びを得られるのであって、その部分を甘く見ると様々なバランスが崩れてしまうのだということを感じています。 12月は登り窯や冬キャンプなど、非日常の行事がたくさんあります。わくわくする思いがとても大きいですが、それと同時に常に基本に立ち返り、危険なことはないか、誰かひとりが苦しんでいないかなど、気をきかせることのできる人間になりたいと思います。 |
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□ 研修担当のりのふりかえり ![]() そして、月の後半では、ここ数か月間でインプットしてきた様々な経験や価値観をこどもたちに「授業」としてアウトプットする機会を得ましたが、アウトプットするにあたってはまだまだ基本的な計画性に欠ける部分もあり、けが人を出してしまい、とても落ち込んでしまったマリオでした。 人に伝えるにあたっては、得たものを整理し、自分の中に落とし込み、本当に伝えたいこと、伝えるべきことを整理する。そして、なにより子どもたちの様子や反応、安全面にに注意を払う。そんな「基本」の部分が大切になってきます。4月からのだいだらぼっちの暮らしを通して日常としてはわかっていた「基本」の部分も「授業」という形になったら、途端に難しいことも出てきます。今後、マリオが働く学校現場では1人で40人ほどのこどもたちに伝えることとなります。より多くの子どもたちに伝えるためにはさらに「基本」の部分が大切になってくることでしょう。 今回の「授業」では失敗を経験したマリオですが、こどもたちからもらったチャンスを生かし、来月は「基本」の部分も大切にしながら再チャレンジしてほしいと思います。 残り数か月、より多くの価値観を子どもたちに伝えられる教育者になれるようがんばってください。 |
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10月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
研修で出会えたもの ![]() 盛りだくさんなスケジュールの中でも今回のキャンプの目玉は、梨久保のおじいちゃん、おばあちゃんに藁草履づくりを教えてもらう交流会でした。会では、20年ぶりだと言って思い出しながら、魔法のように藁をなっていくおじいちゃんたちの手さばきに感動したり、藁草履をはいて2時間かけて学校へ行くのが当たり前だった話を聞いて驚いたりしました。他にも、田んぼができない代わりにこんにゃくで生計を立てていたこと、戦後の厳しいときは葉っぱや木の実を米に混ぜていたことなど、おじいちゃんたちが話してくれた暮らしのことは、梨久保の風土や季節に合わせた必然と言えるようなことばかりでした。そこには厳しい山奥で生き抜くための技術や知恵がたくさん詰まっていました。今がどんなに便利な時代であっても、おじいちゃんたちが築いてきたものがあるからこそ、今があるのであって、そこにある暮らしの知恵や思いを私達は忘れてはならないのだということを感じました。 ![]() これからやりたいこと 今回の研修で私が残り5か月、ここで何をしたいかということが明確になってきました。私は私にしかできないことをしたいと思います。ダイダラボッチの大人の中でも、よりフリーに動ける立場だからこそ、もっと村に出て学ぶこと、そこで得た縁を大切にして自分から積極的に繋がること、いろんなものを作ることを行っていきたいです。そこで面白かったこと、感動したこと、こどもたちと一緒にやりたいと思ったことをこどもたちと共有して、一緒に面白いと思ったり、感動したりすることが私にできることだと思っています。 ![]() 残り5か月しかないだいだらぼっちでの生活ですが、今はやりたいことで溢れていて残りの5か月が楽しみで仕方がありません。この気持ちを持ち続け、残り5か月を駆け抜けたいと思います。 |
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□ 研修担当バズのふりかえり ![]() 頑張れ、まりお! |
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9月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
もっと深く学ぶ ![]() 最近は、こどもたちとの暮らしだけでなく、山村の暮らしから学ぶことの面白さを感じるようになりました。草刈りや畑作業、薪で火を焚くことなど、都会ではあまり馴染みのなくなってしまったことを泰阜村の人々は今も当たり前に行っています。今月は村の人々と関わる機会が何度かあり、そこに暮らしの知恵や自然と共生していくための工夫がたくさん詰まっているということに改めて気がつきました。また、だいだらぼっちでもこういったことは日常で行われているのだけれど、ここに来た当初は風呂焚きひとつに感動していたことが、私の中でも徐々に当たり前になってきて、そこから学ぶという意識が薄れてきていたのではないかということにも気が付きました。学びの種は身近にたくさん転がっていて、それを実にするかどうかは自分次第なのだということを強く実感しました。 もっと村に出て、自然や人に触れて、だいだらぼっちという場を改めてこどもたちと一緒に見直すことで、この私自身の学びをこどもたちと共有し、還元したいと思っています。 バランスを考える ![]() まだまだ足りない勇気 7,8月の振り返りで『伝える』ということについて課題をあげましたが、このことに関しては、まだなかなか向き合うことができていません。例えば、畑の話し合いの時に、「もっとテーマを決めて畑をやったりしたら面白くなりそうだけどなあ。」などと心の中で思っても、否定されたり、話が複雑になるのを面倒くさがり伝えることをしないことがありました。伝えるという訓練をしないと上達しないということは分かってはいるのだけれど、相手に何を思われるか、こんな浅い知識のま ![]() |
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□ 研修担当なおみちのふりかえり ![]() これまで、一生懸命で優しい性格ゆえに悩み、足踏みしてきたこともあったかと思いますが、季節に追われながら忙しい毎日をひた走り、気が付いたら自分の枠を超えていたまりおの学びは「考えるって楽しい!学ぶって嬉しい!」という素直な喜びが伝わってくるものでした。 学びも信頼関係も「深める」面白さや心地よさは、未知に踏み込むことなのかもしれません。今のまりおなら、安全圏から一歩踏み出す勇気とともに、ごまかさないで自分の本質と向き合う懐も育てていけるでしょう。その主観的な積み重ねが客観的な視点を育て、広くて深い心を育てるのだと思います。それはきっと一生懸命、格好悪く生きること。でも、その方が人生は面白く、こどもたちの心に触れる力にもなるはずです。 泣きながらでも諦めない挑戦者、まりお。キラキラ愛に満ちた先生になってくれると確信しています。 |
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7月・8月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
仲間がいる心強さ ![]() そういった大人同士の関わりの時間が多かったことで、子どもだけでなく、スタッフと思いを語り合ったり、感じたことを共有したりすることの大切さを実感しました。私は、子どもたちとの信頼関係について学びたいと思い、ここに来ましたが、子どもたちとの信頼関係だけでなく、大人同士の信頼関係やチームワークが子どもたちや自分自身を成長させるためにはとても重要なのだということを感じました。 私の原動力 ![]() そういった作業は単調になりがちですが、私はとても楽しく行うことができました。同じ作業を自分のためだけに一人でやってもきっとそこにやりがいや楽しさは見出せないと思います。私が本部スタッフとして行うすべての作業には、「こどもたちや相談員、みんなのために」という目的がありました。その目的があり、ふとしたときに「まりおの作るごはん、本当においしいんだよね。」と声をかけてもらえることが、私の原動力になっていました。そして、私は仲間のために本気になることや、本気で向き合える仲間に憧れてここに来たのだということを改めて感じ、仲間や相手を大切に思う気持ちをこの先も持ち続けなければいけないのだということを感じました。 キャンプを通して見えた課題 ![]() 今までの私は、学びたいという意欲はあっても、それを自分が得たときにどう自分のものにして次につなげていくのかという視点に欠けていたと思います。将来学校の先生になり、親になり、こどもたちに伝えていく場を多く持ちたいと思っているからこそ、何を伝えるか、どうやって伝えるか、本当に自分ひとりで伝えることができるのか、という意識を改めて強く持ち、残り7か月を過ごしていきたいと思います。 |
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□ 研修担当おぐのふりかえり ![]() 振り返りでは、この2か月の経験を題材に彼女の「原動力は何か」ということを言葉にする努力をしてもらいました。将来、教員になったとすれば様々な困難な状況も訪れることになるでしょう。そんな時に、自分が生き生きとこども達と過ごすことのできる原動力を思い返し「それでも、こどもと一緒に頑張れる」と思えるものを、持っていてほしいと思ったのです。 「みんなで支えあって、自分も誰かのためにって思えることが楽しい」「一緒に働く仲間がいるから頑張れる」「こどもと一緒に夢を実現して、その過程でこどもが何かできるようになることがすごくうれしい」まりおの言葉からは、彼女を動かす沢山の“人”の存在を感じました。人に支えてもらうこと、人を支えることの喜びを自分の中に見出していることは、彼女の素晴らしい力になっているでしょう。 1年間を通じて、こどもと共に歩むことの面白さや喜びを感じる経験がこれからもたくさんあるはずです。これからも、それを自分の原動力として積み重ね、教育を志す礎としてほしいと思います。 |
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6月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
振り返ること、気に掛けることの大切さ ![]() 素直に向き合うこと ![]() ![]() 大人が何をどこまでやるかのバランスは難しく感じられるけれど、「大人だから」「こどもだから」とあまり難しく考えすぎず、大人であろうとこどもであろうと人対人であるということを忘れず、関わることができたらいいと思っています。その中でも、私が今まで積み重ねてきた経験や思いから、やらなければならないことはちゃんとやるし、辛い思いをしている子には声をかけ、こども同士で感情がぶつかりあって、どうしようもない時には、大人として相談に乗ったり、一緒に考えたりすることができたらいいのではないかと思います。 7、8月に向けて ![]() |
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□ 研修担当みけのふりかえり ![]() |
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5月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
謙虚にこどもたちと向き合うこと ![]() 気持ちと言葉と行動がアンバランスで不完全なこどもたちのバランスを整えることも大切だけど、全員がすべてを完璧にこなすことは難しいと思います。だからこそ、アンバランスさを補い支えてあげることが今の私にできることなのかもしれないということを感じました。学校の宿題と向き合えない子がいたら、一緒に計画を立てて少しでも取り組めるように応援したり、木工をやりたいけど時間がないことを理由に取り組めない子がいたら、どうやったら時間を生み出せるか一緒に考えたりするなど、小さなことを積み重ね、こどもたちを応援したいと思っています。そのためにも、思いを伝えあい、どの部分を支えてあげるべきなのかに気付くことができるようになりたいと思います。 作ることは暮らしを豊かにする ![]() おやつづくりだけでなく、食器づくりや染物などのものづくりは、イベントとして行うことは楽しいけれど、それが日常になった途端に時間はかかるし面倒くさいと感じることがあります。私もここに来る前は、時間の効率化や便利さを優先し、作ることを遠ざけていました。しかし、当たり前のように手作りで日常を豊かにしているだいだらぼっちの人々と暮らし、私も暮らしをよくするためにものづくりをしたいと思うようになり、おやつを手作りにしてみよう、布を草木染めしてカーテンを作ってみよう、箸を自分で作ってみよう、など日常の中でのものづくりに挑戦しました。初めてのことも多く、作ったものは不格好なものばかりだけれど、いろんな人から教えてもらい、誰かのためを思って作ったり、夜遅くまで筋肉痛になるまで頑張ったりするなど、そこにはたくさんの思いが込められていて、どんなに高級な製品よりも貴重なものだと感じました。「箸が完成したから次はスプーンが欲しいなぁ。」などと次々ものづくりのアイデアが生まれ、楽しくて仕方がありません。この感覚は実際に自分で作ることでしか味わえないものであり、暮らしや人を豊かにするものなのだということを実感しました。 6月に向けて ![]() まず、こどもたちと謙虚に向き合うために、もっと「こどもたちを知る」ということができたらいいと思っています。こどもたちの中には、毎日自然と寄ってきてよく話す子もいれば、意識しないと1日一言もしゃべらず終わってしまう子もいます。なにかの縁でこの年に一緒に暮らすことになった仲間だからこそ、私は18人のこどもたち全員と向き合い、信頼関係を築きたいと思っています。そのために、6月は毎日こどもたち一人一人との関わりを簡単に記録し、一日の終わりに今日どんな関わりをしたか振り返ることで、全員とどんな風に向き合うべきか考える機会を増やしたいと思っています。 ものづくりもどんどん進めていきたいです。まずは木のスプーンを完成させること、週1おやつづくりを継続させることを来月の目標にして取り組んでいこうと思います。 |
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□ 研修担当もーりぃのふりかえり ![]() 自分と向き合うことで、6月に向け明確な課題も見えてきたようです。もう一方では、やりたいことがどんどんと出てきているのだそうです。「こどもたちがいて、ものづくりを身近に感じられる今の暮らしがとても楽しい!」とやる気に満ちていました。たくさんの体験をしっかりと学びに変え頑張っていってほしいと思います。 |
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4月育成プロジェクトまりお研修報告 | ||
![]() 私は3月に大学を卒業し、だいだらぼっちに来ました。大学時代には山賊キャンプのボランティアに参加し、そこでの経験もきっかけとなり、大学卒業後は教師になりたいと思うようになりました。卒業後すぐに教師になるという選択肢もあったのですが、だいだらぼっちの人々やその暮らしに惹かれ、ここで学びたいと感じ、育成プロジェクトに参加しました。私は、ここで学ぶにあたり、こどもたちと「どう信頼関係を築いていくか」を学ぶというテーマを考えました。私自身、学生時代にお世話になり、心から信頼している先生や大人に教えてもらったことやかけられた言葉はよく覚えていて、私が物事を考えるときのヒントや力になっています。そんな信頼関係を私もこどもたちとの関わりの中で結び、将来こどもたちの力になりたいと感じています。しかし、そのためにどうすればいいのかはよく分からず、1年間実体験を通して学んでいこうと考えました。 4月振り返り ![]() ![]() まとめと課題 4月は自分から新しいことに挑戦するというよりは、新しく与えられた環境の中でどう過ごすかを考えることが多かったと感じています。自分に余裕がなくあっという間に1か月が過ぎてしましました。来月はもっと時間を上手く使って、ものづくりや村歩きなどにどんどん挑戦したいと思っています。その中で、こどもたちとの時間を第一に、一緒に料理、風呂焚き、イベントなどに取り組むだけでなく、食事中のさりげない会話なども大切にしていきたいです。そして、こどもたちのことをもっと知ることで信頼関係を結ぶことにもつなげていくことができたらいいと考えています。 |
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□ 研修担当つぅのふりかえり ![]() あまり深く考えても、行動しなければ結果は出ません。だいだらぼっちの生活が始まれば不安に抱く時間もあまりありません。ナイトハイクや薪作業などイベントも盛りだくさんで考えることよりも感じることの方が多かったようです。 こどもたちとの生活では毎日が試されることがあり、また思うように運ばないことも多々あります。最初は戸惑うことや悩むこともあるかと思いますが、そのなかでこどもたちとコミニュケーションをとり関係性を築いてほしいです。また、こどもたちの安心できる居場所として今後どんなことに気を付け、どんなことをするか今後の課題でもあると思います。自分だけの価値観だけではなく、たくさんのこどもたちの触れ合うことでいろいろな考え方や価値観を磨いていってほしいです。 |
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育成プロジェクト TOP | ||
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* 問い合わせ・連絡先 * 〒399−1801 長野県下伊那郡泰阜村6342-2 TEL:0260-25-2172 FAX:0260-25-2850 e-mail camp@greenwood.or.jp |