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代表だいちのGREENWOODコラム


2018年5月1日
 それが私の使命 〜小さき弱い山村の地から、自律の人を創る〜


 日本海の海を見つめている。ここは若狭小浜。若くして亡くなった姉の一周忌で福井県に来ている。

 私の実家は、大飯原発から10キロ圏内。再稼働された高浜原発や、美浜原発からも20キロ圏内には軽くおさまる。地元では原発について声をあげにくいものだ。立地自治体の財政は、6割が原発交付金でまかなわれている状況をみれば、それはやむなしだろう。

 それでも私は、若狭小浜にルーツを持つ人間として言いたい。

 どうしてこの国は、小さき弱い立場の人々や地域を、ここまで犠牲にし続けるのだろうか。あれだけ地方を痛めつけておきながら、その反省や総括もしないままに、今さら地方創生か、と「いい加減にしてくれ」と叫びたくなる。そう想ったのもつかの間、秘密保護法、安保法制に、沖縄辺野古、原発再稼働、改憲に共謀罪。そして、権力者夫妻を必死で守るために、公文書改ざんセクハラなど目を覆うばかりの行政・政治の信頼失墜。

 次から次へと、世界が壊れていく。モノ言えぬ社会が迫りくる。国外で武力行使をすることが積極的平和だという社会が迫りくる。命よりも経済を優先する社会が迫りくる。

 この国は、ハンセン病という、人を人としてみなさない歴史があった。今も、もしかするとそんな時代になってきてしまっているのではないか。国民を国民としてみなさずに、権力者が暴走する社会になってはいないか。

 壊れる社会を止めようもない。あふれる想いを止めようもない。流れる涙を止めようもない。何が私にできるというのか。それでも、それでも、背一杯、生きていきたい。

 一人一人が大事にされる社会を、小さき弱きひとびとや地域が犠牲にならない社会を、そんな社会を創る「ひと」を創らなければならない、ほんとにそう感じる。小さき弱い山村の地から、自律のひとを創る。私にはそれしかできない。そしてそれが私の使命である。
 代表 辻だいち




2018年4月1日
 つくづくこの村の教育力に感動する 〜ハイブリッドな役割を産み出してくれた〜


 改めて、私の新しい一年の挑戦を紹介したい。泰阜村は、「教育」をど真ん中に据えた村づくりを展開することによって、次の時代を生き残っていくつもりだ。世のため人のために行動を起こせる人材を輩出し続ける村。そんな戦略を進めるために、私は一昨年度から「泰阜村総合戦略推進官」を拝命されている。

 私に期待されているのは、「教育立村」の土台作り。観光でもない、企業誘致でもない、「学び」によって自律的な地域になるための戦略作りと、その着実な実行を期待されている。村からの給料はゼロ。私の方から「いらない」と言った。お金よりも自由度がほしい。
「私のようなNPO実践者を庁舎の中に置いておくよりは、野に放った方が良い成果を出せる」という訴えを、この村は受け入れてくれた。まあ、実際は、勝手に名乗っているだけだが(笑)

 村とNPOのハイブリッドな人材を、この地域が産み出してくれた。つくづく泰阜村の教育力に感動する。そのおかげで、ここ1〜2年は縦横無尽に動けている。私はNPO代表理事として全国を駆け巡るが、同時にその言動には村の政策実現の責任も伴うことにもなる。それを重荷に感じるのか、可能性と感じるのかは大違いだ。

 少なくとも私は、このハイブリッドな立場を「可能性」として捉え、小さな村が教育によって自律するための方策を日々考えている。今年の一年は、私にとって大きな意味を持つ変化や挑戦の1年になると勝手に想っている。
 代表 辻だいち




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