投票しないと変な方向に変わってしまう ~投票しても変わらないと言ってる場合じゃない~

初めて投票に行った時を想いだしてみる。
大学に入学したのは1989年、平成元年だ。
その夏、確か参議院選挙で、体育会の先輩が「スポーツ平和党に入れるかな~」って言ってたのを想い出す。
なんと今から30年も前の話になる。
実に懐かしい。

あの当時、「投票しても何も変わらない」と思っていた。
でも、その参議院選挙はマドンナ旋風で「山が動いた」。
秋にはベルリンの壁が崩壊。
そしてその後の非自民連立政権で政権交代。
思えば「投票が社会を変える」ことを痛いほど実感するすさまじい時代だった。

思い起こせば初めての選挙は、札幌市長選だった。
あれから30年。
小さな村が真っ二つになる熾烈な選挙、どうせ…という「あきらめ」が支配する無気力な選挙、そして身内が関わる選挙、いろいろ体験してきた。

今回は令和になって初めての国政選挙、参議院選挙。
30年前の激動期と違い、ここ10年ほどの日本の政治は「自分が投票したって何も変わらないな」だったなと心底想う。
国民はこうやって、あきらというか思考停止していくのだなと、そら恐ろしくなる。
でも、それは投票を棄権する理由にはならない。
今の政治、そしてこれからもこの政治が続くようなら、「投票しても変わらない」ではなく「投票しないと、どんどん変な状況に変わってしまう」になると、本気で危惧している。
棄権や白票ではない形で意志を表明することが、やっぱり権利を行使する責任だ。

夏キャンプや大学試験採点で忙しい中、たった今、投票を済ませてきた。
信州の山奥から、心の底から信じたい。
この1票が次の社会創る、と。
30年たって、私も少しだけ成長したかもしれない(笑)。

代表 辻だいち