泰阜村の成人式 ~素敵なひとになっていく~

盆暮れ正月が一番忙しい私たち。
そんな私たちが、年末年始で一番うれしい日。
それはわが泰阜村の成人式である。

例年、1月3日。
この村は、山村留学(だいだらぼっち)の卒業生を成人式に呼んでくれる。
こども時代に一度住民票を移し(転校してきて)、一時期村民になったとはいえ、また村から離れた(転校して出ていった)こどもたちだ。
そんなこどもたちを招待してくれる。
本当に素敵な村である。
まさに第二のふるさと。

成人した卒業生に聞いてみると・・・
「大都市の成人式だと、もう知り合いもわからない。そもそも高校なんて、全然違う自治体から通学してきた友人だから、ほとんど逢えないし」
「でも、泰阜だと、友人全員と会える。それがうれしい。村長さんとか来賓もみんな知り合いだし(笑)。ほんと、招かれたって感じ」
村にたった一つの小中学校なら確かにそうだな。
しかも、こどもたちはこの村の宝だ。
みんなで成人を祝うんだよ。
私の息子も、昨年成人式だった。
やっぱり、1年といえどもこの村で過ごしたこどもは、宝なのだ。

村の方言で、子どもが「育つ」ことを「ひとなる」という。
人に成る、という格調高き方言だ。
卒業生が成人式から帰ってきた。
この後、村の友人たちと2次会だそうだ。
素敵な仲間にも恵まれて、素敵な人生の一歩を踏み出して、素敵な大人に成長していく。

だから、一番うれしい日なのだ。

代表 辻だいち