今日も焼き肉! ~小さな集落はこうして守られてきた~

この時期恒例、集落自治会の「道つくり作業」
集落構成員総出で、道路の溝さらいや草刈り、支障木撤去など。
早朝からたっぷり3時間。
もちろん、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちも出労。
道路わきの落ち葉からはカブトムシの幼虫がゴロゴロ出てくる。
そのたびに作業は中断するがそれも愛嬌。

みんなで力を合わせて、冬を控えた道がきれいになる。
こうやって、集落は守られてきた。
小さな集落に住む人々が、少ない財(労働力、時間、汗、祈り、夢、などなど)を持ち寄って、この集落を守り続けている。
その豊かさを、次世代に伝えなければならない。

「道つくり作業」の後に、「阿弥陀様」祭り。
難病の神様で、その昔、疫病の流行からこの集落の人々を守ってくれたとか。
その感謝を今に伝えて構成員全員で祭りを行っているというわけなのだ。
暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちにも、そのいわれを長老が語ってくれる。
仲間や家族がインフルエンザやノロウィルスなどに罹らないように、私も真剣に祈った。

本来は阿弥陀様の前にゴザを敷いて、班構成員総出でお祭りの宴会をやるところなのだが、寒いので会場を移動して焼き肉。
それでも外で食べたけど(笑)
この村は、何かあると焼肉、それが文化である。
各戸からの持ち寄りの漬物や果物が彩りを添える。
道つくり作業で疲れた身体にビールがしみわたる。

乳幼児から長老まで、生粋の泰阜人からUIターンの人まで、立場や背景に関係なく、みんなでワイワイと肉をつつき、お酒を酌み交わす。
こうやってワイワイやるからこそ、きっと今年の冬も感染症から阿弥陀様が守ってくれる。
そういうことなのだ。
いつまでもこのワイワイが続きますように。

代表 辻だいち