81% ~この投票率をどう捉えるか~

今夏、泰阜村では二つの選挙があった。
長野県知事選と、24年ぶりの村長選だ。
知事選も村長選も、この村の投票率は81%くらい。
知事選の投票率は、長野県内の市町村で一番高かった。
この数字を見て、皆さんはどう想われるだろうか。
一般的にいえば高いと思われるのかもしれない。
直近にあった香川県知事選は29%(8月)、滋賀県知事選も40%くらい(6月)。
今回の長野県知事選でも、全県では43%くらいだ。
そう想えば、泰阜村の投票率は驚くべき高さかもしれない。

でも、この村のひとびとは81%を「低い!」と言う。
前回の村長選は94%もあったのだから、さもありなん。
なぜこうも高いのか。
一般的には小規模自治体の投票率は高いものだろう。
それにしても高くはないか?泰阜村。
それは皆、一票の強さというのをよくわかっているからだろう。
この村では、村民にとって政治や行政がめちゃくちゃ近い。
自然といえば自然だが、自治や行政に参画している実感を、村のひとびとが確かに手にしている。
自分たちの未来は自分たちで決める。
そんな当たり前のことが実感できる。
小さいけれど強い村なのだ。

そんな強い村が、24年ぶりに新しい村長を産み出した。
その話は次に。

代表 辻だいち