時を超えた支え「愛」 ~被災したこどもが、被災したこどもを支える~

福島からレイが帰ってきた。
東日本大震災のとき2年間、山村留学「暮らしの学校:だいだらぼっち」で受け入れた。
当時小6だったレイも、今や大学1年生!山賊キャンプのボランティアとして帰ってきてくれた。
しかも、熊本市のこどもたち(招待)が参加しているキャンプだ。

初めて会った日のことを鮮明に覚えている。
あの年の5月。
田植をしている時に、華奢な身体のレイが泰阜村にやって来た。
その細さに、本当に1年間、やっていけるのか心配だった。
その後、2年間、泰阜村民となる。
泰阜村の支援を受け、村民の皆さんから愛されたレイ。
今思えば、身体は華奢だったけれど、芯が強かったな、レイは。
そのレイが、今、熊本のこどもたちを支える。
被災したこどもが、時を超えて、被災したこどもを支える。
まさに支え「愛」。

いま、山賊キャンプでは、東京、名古屋、熊本、そして福島と、オールジャパンのこどもたちと青年たちがごちゃまぜで遊んでいる。
力を合わせて支え合い、暮らしを創ろうとしている。
これが足元の「平和」。

より弱いものが犠牲になり続けてきた歴史に、ピリオドを打とう。
核抑止力による平和構築に訣別しよう。
「支えあい」による平和構築に踏み出そう。
ニッポンのへき地のど真ん中から、オールジャパンのこどもと青年と共に、渾身の想いを込めて、平和を祈る。

ナガサキの日。
私は相変わらずキャンプ。
これで、いいのだ。

代表 辻だいち