特集|2018山賊キャンプニュース-長老いと編-

『特集|2018 山賊 キャンプニュース』は、私たち山賊キャンプに携わる長老陣や裏方のスタッフを、定期的にインタビューで紹介してまいります。長老編第四弾は山賊キャンプの長老 いと(髙島 愛都)にインタビューを行いました。

まずは自己紹介をお願いします。

東京都小平市出身27歳。未年三人姉弟の真ん中次女。小さいころから親の仕事の都合で新潟や大分などを経て、東京へ。大分に住んでいた頃はたまに自然豊かな森の中で遊んだ記憶がありますが、ほとんど都会で過ごした幼少期でした。大学では森や自然環境を考える自主サークルでの活動や、海外フィールドワークでタイを訪れたこともありました。学内に限らず外の環境に一歩飛び出し、こどもからお年寄りまで様々な立場の人たちが関わる場の力強さを感じました。

学生時代の様々な活動を通じて、地域教育や自然に関心を持ち、そうした中で山村留学を知りました。その中でもグリーンウッドの活動はこどもの主体性や生活を大切にしている様に感じ、参画を決めました。

グリーンウッドはどんな仕事をしていますか?

キャンプ以外では地域教育部門を担当。地域のこどもたち対象の自然学校「あんじゃね自然学校」の担当をしています。月に一回、泰阜村の文化や歴史を学ぶ活動をしています。村の方に講師をお願いすることがあるのですが、みなさんいろんな技を持っていて驚きます。木登りだったり、わら細工だったり、植物に詳しい方、郷土料理がとても上手な方など本当に多彩です。そんな技をこどもたちがキラキラした目で見る瞬間に活動の面白さを感じます。

山賊キャンプで大切にしていることはありますか?

「食事作り」です。山賊キャンプのグループは異年齢縦割りで様々な年齢のこどもたちが一緒に活動します。各グループに食材が渡され、どんなメニューにするのか、また野菜切りや火おこしなどの役割を全員で話し合って分担します。例年、キャンプには小学校1年生も参加します。もちろん3月まで保育園や幼稚園に通っていたこどもたちです。包丁や火おこしはもちろんできないことはたくさんありますが、そんな1年生の存在が他のこどもたちにとっても豊かな場になることがあります。
異年齢の集団で過ごす経験が少ない年長の子たちは、年下の子に対して「なんでこんなことができないのかなー」と思うことがあります。しかし2日目、3日目日になると、小さい子たちが何ができて何ができないか、そして自分ができることがたくさんあることも、その子を通して気づくのです。野菜を切るのを手伝ったり、火のおこし方を教えてあげたり、仲間が大変な時に支えたり、自分が合わせるようになっていきます。

そうすると、小さい子も支えられていることを実感しはじめます。そうすることで、小さい子も「薪運びならできるかも」「お米研ぎやったことある」など、自分にできることを精一杯頑張ることができるのです。

「美味しいご飯をつくる」という一つの目標のために、小学生から中学生まで多様な年齢層のこどもたち誰もが関わり合える、食事作りの場を大切にしています。

山賊キャンプに申し込まれたこどもたちと保護者の方へアドバイスを

山賊キャンプがはじめての料理のチャレンジでも問題ありません。ただ、家族が料理を作っている姿を見ると、ご飯づくりのイメージができてきます。そんな機会を作っていただければ、こどもたちも安心してキャンプに参加できるかと思います。ぜひ家族でキャンプまでの時間を楽しんでください!

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次回の『特集|2018 山賊 キャンプニュース』は 長老 だいちゃん にインタビューを行います。