異動する教員に感謝を込めて送り出す ~私も20年にわたるPTAが終了する~

村に一つずつの小中学校。
その教職員の送別会が開かれました。
小さな山村では、こんな田舎に赴任してくれた先生を大事にする気質があります。
日本全国、農山漁村はみんなそうですかね。
とりわけ泰阜村は、こどもの教育に並々ならぬ想いを注ぐ風土があります。
※詳しくはこちらへ → 「貧すれど貪せず」
だからでしょうか、送別会にたくさんの村の人々が集まるのです。
小さな村に来てくれた先生を、心を込めて送り出します。

村長をはじめとした村理事者、議会議員、教育委員、民生委員、公民館長ほか多くの来賓。
そして、PTAの保護者もせいぞろい。
転退職する先生方との数年の日々を、お酒を交えながら延々とです。
村に一つずつの小中学校ですから、みんな先生のことを知っています。
そして先生もまた、児童生徒すべてを知っています。
この安心感というか心地よさが、余計に別れの涙を誘うものです。

そして私もまた、この3月でPTAを終えます。
長男が小学校に入学してからなので14年。
保育園の保護者会時代から数えると、ほぼ20年です。
次男の時は、1学年(1クラス)4人の児童という時もありました。
二つあった小学校が統合され、通っていた学校が閉校を迎える、ということもありました。
激動の20年間、PTAに関われたことは、この村の教育を考えるうえで、とても良い経験となりました。
人数が少ないので、毎年何かの役員にもならざるを得ません。
そこを逃げることなく、手を挙げて少しずつ責任を果たす。
その積み重ねが、この村の風土を創ってきたのだと想うからです。
たいへんでしたがおもしろかった。
今後はこどもが通う当事者ではなくなりますが、暮らしの学校「だいだらぼっち」としては常にこどもを送り出すのですから、もうそれはずっとPTAに関わる、ということになりますね。

名残惜しい時間も終わりが来るものです。
最後の締めは、万歳三唱。
信州では恒例の締め方です。
万歳返しなる作法もありますが、それはまたいずれ紹介します。
会場のみんなで手を組んでアーチの道を作り、それをくぐってもらったら、胴上げ。
先生方、本当にありがとうございました。
そしてPTAのみなさん、こども3人がお世話になりました。
まあ、こどもが去っても、もちろんこの村の教育には深く深く関わるのですが。
ほんとに愉快で素敵な村です♪

代表 辻だいち