山村留学・だいだらぼっち
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山村留学・だいだらぼっち2011年だいだらぼっち 日々の様子> 5月2週

山村留学・だいだらぼっち
   
  


< 5月第2週 ・ 5/9〜5/15 >
いつもお世話になっている造園屋さんが、薪を運んで来てくださいました。4tトラックにいっぱいの薪を見て「こんなにたくさん!また作業するのか〜」という子もいましたが、「本来は私たちが何倍も労力をかけて持ってくるものなのだ」と気がつくと、そのありがたさが身にしみたようでした。
ものづくり教室では、今週から本格的にマイ食器づくりが始まりました。ギックがコップ作りの手本を見せてくれています。
ギックの説明を一つひとつ丁寧に書き留めるミキ。
「はやく自分の器でごはんが食べたいな〜!」とやる気満々です。気持ちが作品にしっかり映し出されるもので、気合の入ったコップになりました。
村内の名所のひとつ「足神様」を通るルートで肝だめしをしました。
月明かりの下での散歩は怖かったのですが、こんな風に行う名所巡りも面白いです。月に一度肝だめしをすると決めているこどもたち、次はどこへ行くのでしょうか?
近所の方の竹林でタケノコを掘らせていただきました。自分の家の財産を「掘るのが大変だからいくらでも掘って行って」と言ってくださるご近所さんに、財産をあまり持たない私たちは労働でお返しできればと考えています。この「お互い様」の精神は泰阜村の根っこでもあります。
水を張った田んぼで「どろんこオリンピック」を開催しました。種目は相撲・リレー・ドッジボール・バレーボール・馬とびなど、あらゆる競技です。代かき前の肌寒い中でしたが、2時間みっちり遊ぶこどもたちのパワーに大人たちはついていくのがやっとです!
遊んだ後は、丸太を引いて代かきです。機械を入れていただいた所を人の手でさらにならしていきます。「牛になったみたい!」と引く笑顔の割にしんどい作業なのですが、この平らにする作業は米をつくる上でもっとも重要です。
だいだらぼっちの畑に夏野菜をうえました。生ごみから作った堆肥や風呂焚きで出た灰を入れた土は、2ヶ月間かけてじっくり養分を蓄えています。去年のこどもたちが今年のために準備していってくれました。
土おこしから手作業で1日がかりの大仕事でしたが、広くきれいに耕された畑をみると「畑っぽい!」という感動と達成感がありました。とはいえ、これから毎日水遣りをし、コツコツ手入れをする「地味で気長な労働」こそがこどもたちにとっての試練です。
あっきーの10歳の誕生日は、ねおときょうこの手づくりチョコケーキでお祝いしました。メッセージ入りのケーキには愛情がいっぱい詰まっています。実はこのケーキ、スポンジが膨らまなかったので作った本人たちは悔しい気持ちでしたが「おいしい!うれしい!」と喜ぶあっきーに逆に喜びました。祝ってもらう喜び、祝う喜びもあるのが、仲間のよさです。
スタッフ・なおみち <なおみちのコメント>

暮らしの中では捨てるものがたくさんあります。しかし、だいだらぼっちでは、いったん捨てたものが時間をかけて形を変え、暮らしへ還元しているものもあります。「生ゴミは土へ戻るんだって。」「灰は土をアルカリ性にしてくれるのだって。やきものの上薬にもなるのだって!」と、自分に直接関わる畑やものづくりを通して感動する体験が「ゴミじゃない」新しい視点を発見させてくれます。
この“実感”が育てる感性は、ほかのものへの見方も自然と変えていく大きな力を持っています。1人ひとりにどんな感性が育っていくのか、これからが楽しみです。



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