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代表だいちのGREENWOODコラム


2006年4月2日
『泰阜村消防団にAED講習』

 先日、泰阜村消防団の皆さん60名に、AED(自動体外式除細動機)の講習を行ってきました。
 泰阜村には消防団という組織があります。消防署ではなく。
 考えてみてください。国道も信号もないわが泰阜村には消防署はありません。一番近い消防署までは車で15分〜20分かかります。今、ここで出火したらどうでしょうか?
 火事があったときに、消防署に頼るのではなく、地域住民の手で初期消火を図る。これがこの村の消防団の役割です。まさに、住民の手による持続可能な地域づくりです。
 その消防団から、「火消しだけではだめだ。救護にもっと力を入れなければ!」と、AED講習の依頼がありました。NPOグリーンウッドが地域住民に対してAED講習を盛んに行ったからというわけではありませんが、泰阜村も遅まきながら村内にAEDを数台配備することになりました。そのAEDの扱い方を消防団が知らずに、どうやって村を災害から守るのだ?ということだそうです。短い時間ではありましたが、消防団の皆さんはたいへん真剣にAED講習に取り組みました。
 考えてみてください。今、国道も信号もないわが泰阜村で、大災害が起こったとしたら。火事が襲い、心臓停止で倒れる人が増え・・・。消防団に限らず、自分たちの地域は自分たちの手で守ろう!という意識を持つ人が多く住む地域は、きっと安全・安心な地域でしょう。泰阜村がその意味でも自立・自律できますように。 
(事務局長 辻だいち)



2006年2月13日
『いのちをみつめて 〜大阪府高槻市商工会議所で講演〜』

 先日、大阪府高槻市商工会議所に招かれて講演をしてきました。内容は、防災・安全教育についてです。高槻市商工会議所の青年部が、「自分たちのためになる学習ではなく、社会のためになる学習を」と今年度たいへん防災・安全に熱心で、今年度5月から事前学習を5回経ての最終学習が今回の講演というカタチでした。
 2005年に救急救命に関する世界のガイドライン(AHA:アメリカ心臓学会発)が改訂されたことを受け、救急救命・ファーストエイドの考え方や実際について改めて提示し、最後は最近都市部を中心に配備され始めたAED(自動体外式除細動器)の使い方もレクチャーしました。
 私たちが、信州の僻地で培ってきた防災・安全のノウハウが、大都市の地域力向上に結びつけばたいへんうれしく想いましたし、商工会議所という企業集団がそのようなことを趣向したこともたいへん素晴らしいと想いました。
 折りしも2月10日は、私の親友が16年前に雪山登山中に雪崩に巻き込まれてこの世を去った日です。この時期はいつにも増して「いのち」を見つめる日々ですが、その時期に「いのち」についての学習活動を実施できたことは感慨深いものがありました。
 もし、このコラムをご覧になられている企業の方々がいるのであれば、ぜひ講演や学習会に及びください。防災・安全教育に限らず、青少年教育や地域づくり、NPO経営など、様々な視点でお話できます。(事務局長 辻だいち)



2006年2月6日
『僻地に飛び込まんとする若者へ』

 NPOグリーンウッドの2006年度研修職員の面接(二次選考)がありました。応募者は数十名、二次選考に残ったのは数名です。南は九州、北は・・・というより海外からも面接に来るような状況でした。このような僻地での活動、またまだまだ十分とはいえない待遇を承知のうえで、NPOグリーンウッドの一員となりたい、というたいへん熱意のある若者ばかりです。
 われわれのような僻地でのNPO活動にいったいこんなにたくさんの若者が応募するような魅力があるのでしょうか?と我ながら不思議に思ってしまいます。しかし、やはりこの僻地で生き抜く活動には魅力があるのでしょう。私も、面接担当官として、またこの僻地に飛びこんだ先輩として、若者たちに自らの気持ちを語りました。
 僻地において、自然環境や文化歴史を活用した自然学校という手法でNPO活動を生業としていくには様々な困難が待ち受けます。それは想像を絶するものと言っても過言ではないでしょう。20年間この地で地道に生き続けてきた私たちNPOグリーンウッドの歴史を振り返れば、それはまさによそ者であるわれわれと村民による実に混沌としたワークショップだったのでしょう。
 これから僻地に飛び込まんとする若者諸君。ぜひ「僻地で生きて生きて生き抜くんだ」という気概を持ってほしいと強く願います。その気概こそが日本に漂う閉塞感を打ち破る原動力となるでしょう。  (事務局長 辻だいち)



2006年1月17日
『持続可能な地域社会づくり』

 1月16日・17日と、愛媛県松山市に行ってきました。持続可能な地域社会作りに取り組む全国ネットワーク活動の一環です。松山市内小学校の環境教育主任教員の研修会に参加させていただいたり、愛媛県内の持続可能な地域社会作りに取り組む人たちと鍋を囲みながら未来を語り合ったりと、たいへん有意義な時間でした。
 愛媛県では、市町村合併が進み、ついに「村」がなくなったそうです。愛媛県が持続可能になるためにはやむを得ない選択だったのでしょうか。また愛媛からの帰りは夜行列車に乗ったのですが、深夜に通過した神戸は夜だというのにきらびやかな光が灯っていました。11年前のこの日に神戸を襲った大震災からよみがえったこの街は、持続可能な未来に向かっているのでしょうか。そんなことを考えました。
 毎日毎日、暗くなるニュースが飛び込んできます。持続可能な地域社会を想像するには?持続可能な未来を描くには?と考えながら、長野県の僻地で地道な挑戦を続けていきたいと思います。
 NPO法人持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)のHPもご覧ください。http://www.esd-j.org/  私も不肖ながら理事として働いております。(事務局長 辻だいち)



2005年12月26日
『若者諸君! 北海道からのお誘いです』

 北海道からお誘いがありました。北海道教育大学旭川キャンパスの先生からですが、彼は「地域の暮らしに根付いた野外教育」を本格的に研究している日本ではおそらく唯一の研究者です。私どもNPOグリーンウッドの理念と合致しており、情報交換を進めてきました。
 さて、その先生が中心となり、2006年4月に、北海道教育大学岩見沢キャンパスに、スポーツ教育課程アウトドアライフ専攻を立ち上げることになったそうです。いわゆるアウトドア・アクティビティだけでなく、環境科学、環境社会学といった分野をベースに、農山村地域の地域振興と環境保全も含めて学ぶカリキュラムになっており、国立大学としては初めての専攻だそうです。
 推薦入試は終わったそうですが、一般入試が2月、3月にあり、願書受付期間は1月30日〜2月7日です。自然体験活動や環境教育に興味のある若者諸君、北の大地で実践的な教育を受けるのも素晴らしいことだと思います。ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。
 専攻の詳細は次のサイトにアクセスください http://www.hokkyodai.ac.jp/iwa/sports/
 私も数年後には、この専攻に教壇から関わることになりそうです。(事務局長 辻だいち)



2005年12月11日
『隣近所の忘年会』

 私たちの活動する泰阜村田本地区。その地区が約15戸くらいずつ6班にわかれるのですが、私たちの属する班の忘年会がありました。まさに隣近所、何かあれば互いに力をあわせるコミュニティーです。
 20年前から暮らしの学校「だいだらぼっち」の子どもたちが駆け回り、またそのスタッフの家族も定住して多くの子どもが生まれ成長してきたこともあり、私たちの班のおじいちゃんおばあちゃん達は子どもたちが忘年会などに参加することに寛容です。村でも1,2位を争うこどもの数を擁する班ですので、忘年会の話題は自然と最近たいへん問題となっている子どもたちの安全のことになりました。
 良いことをすれば褒め、悪いことをすれば「コラ!」と怒る。当たり前の素敵な大人たちがこの班にはたくさん存在します。今言われる「身の安全」を監視する眼を養うだけではなく、日常的にこどもを見守る眼が機能するかどうか。これこそが「地域の力」だと思います。
そろそろ高齢化してきたわが班ですが、「地域の力」を発揮するために、つまり小さなコミュニティーを機能させるために、私のような30代の青年層がこれからはもっともっとがんばらなければ、と強く感じた忘年会でした。 (事務局長 辻だいち)



2005年12月4日
『中国ハルピンにて』

 12月2日〜5日まで、中国ハルピンを訪問しました。正確に言うと、ハルピンから車で3時間ほどの方正県というところです。
 現在過疎に悩む私たちの泰阜村は50年以上前、過密に悩み人口の3分の1を満州開拓に送り出しました。その時にお世話になったのが方正県です。以来、帰国者を受け入れていたのですが、97年に友好提携を結び相互に交流を始めました。
 私たちNPOグリーンウッドが進める「Kisd’ AUキャンプ(=北東アジア子ども自然体験交流事業)」に、3年にわたり方正県の中学生を参加させることができたのも、この縁からです。
 今回私は、泰阜村の教育委員会の係長とともに方正県を訪問しました。政治レベルでの日中間のぎくしゃくがあり、今年の中学生相互交流が途絶えていましたので、行政とNPOが連携して関係修復です。
 マイナス18度の方正県では、これまでに泰阜に来てくれた校長先生やこどもたちが迎えてくれました。もっともっと、泰阜村と方正県のこどもたちが仲良くなるといい。それが戦争のない平和な北東アジアの一歩になる、と改めて強く想いました。
 まさに白い大地の中国北東部。ここに友人がいると思えば、私たちも「またがんばろう」と思えます。 (事務局長 辻だいち)



2005年11月22日
『宿直の朝から』

 暮らしの学校「だいだらぼっち」では、スタッフが交代で宿直に入ります。昨日から今日まで、私が宿直に入りました。
 朝6時20分。朝ごはん作り担当の子どもが一人「寝過ごしちゃった!」と起きてきました。続いて、もう一人もねぼけまなこでスタスタと起きてきます。どうやら昨日の夜に段取りをとっていないようです。私もいっしょに朝ごはんを作ることにしました。今日期末テストだという中学3年生は早朝から勉強をしていたようですが、起床時間の6時30分を過ぎても他のこどもたちはなかなかおきてきません。
 6時45分に朝ごはんができあがり、朝ごはん担当のこどもの「朝ごはんできたよー!」という声がだいだらぼっちに響き渡ります。部屋の中から物音がし始め、目をこすりながらぽつりぽつりと部屋から出てきました。泰阜村では朝飯前の一仕事の風習を「朝づくり」と呼び、だいだらぼっちのこどもたちも朝起きたらまずお風呂やトイレ、玄関など、みんなが使う場所の掃除を分担します。朝ごはん作りもそのうちの一つなのです。
 その朝づくり、しっかりきれいに掃除できているかと言えば、なかなかできない場合もあります。しかし、「それで意味あるのか」と言うことなかれ。こどもたちは毎日毎日、仲間同士で仕事をやりくりしながら、自分たちの生活を創りあげているのです。よくやっています。
 信州のこの時期は朝は氷点下になります。春から夏にかけてみんなで割っておいた薪をくべて、薪ストーブを囲むとやっとこどもたちの顔がなごみます。仲間がつくったごはんを食べるこどもたちは実に満足そうです。質の高い満足が、こどもたちを次の行動へと突き動かします。
 「行ってきまーす!」と、次々と元気よく出て行くこどもたち。こどもたちが去った母屋を見渡すと、ため息が出るほど散らかっています。だいだらぼっちの子どもたちの子どもらしい場面をたっぷり感じる朝でした。
 こうして暮らしの学校「だいだらぼっち」の1日は始まっていくのです。
暮らしの学校「だいだらぼっち」の詳細はこちらへ



2005年11月1日
『泰阜村へ、AED貸与と救命講習の協力』

泰阜村教育委員会からの要請で、11月5日・6日と泰阜村が主催する少年野球大会に、NPOグリーンウッドが所持するAED(自動体外式除細動器)を1台貸与することになりました。(AEDについて
 全国的に注目され、空港や万博施設をはじめ公共施設などに配備されつつあるAEDですが、高価な器材でもありなかなか中山間地の自治体では配備が進みません。その中で、すでにご存知のように私たちNPOグリーンウッドは今年6月に2台を配備し、体験活動を推進する民間(特にNPO)団体ではおそらく日本で初めての動きとなりました。
 今回は、今のところ救命器材という性質から行政が配備するべき(と、認識されがちな)AEDを、民間しかもNPOが行政に貸し出したことに、連携の大きなポイントがありました。また、大会に常駐する診療所の看護士や、実行委員長、役場職員などを対象に、事前にAED講習会を実施しました。こちらも、AEDインストラクターの国際資格を持つNPOスタッフ(私ですが)が講習を実施しているという点に、大きなポイントがあったように思います。
 行政がやるべき、と思いがちな分野にも、民間やNPOの動きは及びつつあります。この自立を目指す僻地山村の中で、私たちNPOが果たす役割は今後大きくなると感じます。
いずれにせよ、泰阜村に集う野球少年たちが、事故なく楽しんでくれることが一番です。NPOと行政と住民の連携プレーによる安全管理へのチャレンジの話でした。(事務局長 だいち)



2005年10月31日
『だいだらぼっち祭りを終えて』

 今年も、暮らしの学校「だいだらぼっち」毎年恒例の「だいだらぼっち祭り」が行われました。実に第19回目です。
 そして今年も恒例の、子どもたちの手作りの劇:だいだらぼっち劇場がありました。「手作り」と一言で言ってしまいますが、暮らしの学校「だいだらぼっち」の「手作り」は、一味違います。この劇は、脚本作りからオーディション、立ち稽古、照明、音響、舞台監督まで、すべて子ども達が手がけます。今年の劇の準備期間は2ヶ月ほどありましたが、ご多聞にもれず予定=段取りを決めてもその通り進まないのが暮らしの学校「だいだらぼっち」の子ども達です。さらに劇はおろか、祭り自体の企画から運営・評価までの総指揮者も子どもなのだから、これまた進まないのです。
 2学期が始まった8月下旬から2ヶ月、本当にいろいろありました。自分たちのことを自分たちでやれない、力をあわせられない、仲間を認められない・・・。子どもたちとスタッフが一丸となり、数々の涙が流れた2ヶ月間の暮らし。その暮らしが土台にあって始めて創り上げることができた「手作りの」劇でした。
 さあ、舞台で役を演じ、相手役とシーンを形作り、劇を劇にした「だいだらぼっち」の子どもたち。劇が終わった後の日常生活でチームワークを機能させることができるのかどうか。まだまだ続く暮らしの学校「だいだらぼっち」の日々にどうぞご期待ください。(事務局長 辻だいち)


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