NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター
代表だいちのGREENWOODコラム


 2005年3月21日
『暮らしの学校「だいだらぼっち」ひきつぎ会』

 暮らしの学校「だいだらぼっち」のひきつぎ会がありました。この会は、今年度留学生とその親から来年度留学生とその親へ心をひきついでいくことを目的に開設当初から催されています。簡単に言えば、卒業式と入学式を同時に行っているような会です。
 今回は、今年度参加してるこどもたちと親、来年度参加予定のこどもたちと親、スタッフ、OG・OBなどなど約150名が集う会となりました。
 今年度で暮らしの学校「だいだらぼっち」を終わるこどもたちは、自らの家に戻って本拠地での生活が始まります。
 自分の家に帰っていくこどもたち諸君!
 今からが君たちにとっての「だいだらぼっち」の始まりだ! 健闘を祈る!
 そして何かあったらいつでもだいだらぼっちに帰ってきてください。年はとっていきますが、いつもスタッフが待っていますので。        (事務局長だいち)


 2005年3月17日
『卒業式』

 NPOグリーンウッドが所在する泰阜村の小・中学校で卒業式がありました。
 両校とも全校生徒が60名〜70名。村長以下多くの来賓が参列する式は、まさに「こどもは宝」の地域ならではの心温まる卒業式となりました。
 中学校の卒業式での村長の祝辞では「与えられた環境でベストを尽くせ」という激励の言葉がありあました。これからこの村を巣立つこどもたちはもちろん、私たちにもハッとさせられた言葉でした。
 暮らしの学校「だいだらぼっち」に留学しているこどもちたも、泰阜南小学校で5名、泰阜中学校で3名卒業を迎えました。学校長をはじめ学校の先生には、なれない山村留学生の受け入れ・対応でたいへんお世話になりました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
 (事務局長だいち)



 2005年3月3日
『安心な暮らしを守るためにAED講習導入を!』

 3月3日に、長野県諏訪市のある温泉施設の従業員に対して、救急救命法の講習を行ってきました。今回は、特に、昨年一般市民への使用が解禁されたAED(自動体外式除細動器)の扱い方やケースワークを主な内容にしました。
 このAEDは、突然の心臓停止に対処する切り札で、従来は使用が医療従事者及び救急救命士に限られていました。よく医療ドラマに出てくる「電気ショック」の機械の自動かつ携帯版といえばわかりが早いのでしょうか。心臓停止から3分以内にAEDで対処すれば、救命率は75%という驚くべき数字です。
 例えばアメリカでは、ラスベガスの街中のホテルはすべてAEDを配備しています。シカゴのオヘア空港などは、消火器といっしょにAEDが配備されているそうです。日本でも大手航空会社やJリーグ競技場などにようやく配備が進んできました。
 私はこのAEDを公共機関や人が集まる場所、そして学校に配備したいと考えています。そして使い方を含めた救命法を普及したいと考えています。NPOグリーンウッドでは、教育プログラムとして世界で最も普及されているメディック・ファースト・エイド(MFA)のプログラムを導入して、誰もが簡単にそして実践的効果的に学べる講習会や出張講習を実施しています。成人用講習、小児用講習、AED講習など、コースも多彩ですし、講習時間なども相談に応じます。
 ぜひ、職場やサークル、ご近所の皆様で、導入をご検討ください。安心な暮らしを守るために。



 2005年2月23日
『韓国へ行ってきました。』

 21日〜23日まで、忙しい日程ですが韓国に行ってきました。NPOグリーンウッドが主導で5年前に組織された北東アジアこども交流事業実行委員会の仕事です。この実行委員会は中部各地域の団体・個人で構成されており、主には北東アジアこども自然体験教育キャンプを実施します。2001年から2004年まで4回実施してきました。
 歓迎会・交流会を中心とした国際交流がまだまだ中心の日本において、もっとリアリティあふれる交流ができないものかと思ったとき、NPOグリーンウッドの得意分野である自然体験キャンプを通して交流したらどうだろうか?ということになったのです。
 韓国、中国、日本、ロシア、モンゴル、北朝鮮と、言葉で言えば簡単ですが、この6カ国のこどもたちを10日間ほど集合させるのは並大抵の努力ではありませんでしたし、実際のキャンプ実施においても言葉の壁を越えられるかたいへん心配されたものです。
 2004年秋に4回目を終え、同じ釜の飯を食べた100人の青少年が北東アジアに散っています。北東アジアは国際情勢的には、常に緊張関係が続くエリアです。戦力を保有することによって戦争を抑止するのではなく、友情を保有することによって戦争が抑止され平和なエリアになってほしいと願っています。
 2005年は、韓国の人たちが「今度は韓国で実施したい!」と手を挙げ、私たちもうれしくなって準備の手伝いをしてきたところです。この事業は、こどもたちの渡航費などが大きく必要で、資金がないとやはり実現が難しくなってきます。
 ぜひ、皆様にも寄付やカンパを募っていきたいと思います。そのときはぜひご協力ください。(事務局長 辻だいち)



 2005年2月19日
『信州ふるさと案内人フォーラム』

 19日に信州ふるさと案内人フォーラムが行われました。これは、平成16年度長野県委託事業「森の学校モデル事業」としてNPOグリーンウッドが受託した事業です。15年度と16年度で同事業の指導者養成講座を修了した人が集うフォーラムです。
 この講座を修了した人は「信州ふるさと案内人」と呼ばれます。信州の地域地域の魅力を発見し、それを都会の人あるいは地元の人、そして後世に伝えよう!という人たちです。
 フォーラムは20人ほどの人が集まる小ぢんまりとした会でしたが、集まった人たちの熱気はたいへんすばらしいものでした。信州の人々だけではなく、遠くさいたまから参加した方もいました。
 信州は全国でも珍しく、自治体が合併せず「自立」をめざしている地域が多いのです。地域地域がどのような地域づくりをしていくのかがかつてなく問われています。「信州ふるさと案内人」が今後の地域づくりの一翼を担っていけるとしたらすばらしいことだと思います。
 がんばりましょう!ふるさと案内人のみなさん!
(事務局長 辻だいち)




 2005年2月17日
『子どもの水辺安全講座』

 出張が続きます。今日は、川に学ぶ体験活動協議会(RAC)での委員会に参加してきました。RACという団体は、川を舞台に活動する全国約150団体が集まって、体験活動を推進しようというネットワーク団体で、国土交通省河川局河川環境課の応援を受けています。
 私はこのRACの理事でもあります。天竜川流域における体験活動を推進していこうという立場です。今回は、RACが実施する「子どもの水辺安全講座」のカリキュラムの改訂を行うというので、委員として召集がかかったというわけです。NPOグリーンウッドでも、RACの「子どもの水辺安全講座」をこれまで5回ほど実施しています。神奈川や茨城、熊本などの事例と共に、長野のNPOグリーンウッドの事例もたたき台となり、カリキュラムを作ります。
 川でこどもたちが遊ぶ機会は本当に少なくなった、とまだ若輩者の自分でさえ感じます。「川は危ないところ」で裁断するのではなく「文化の集積地」として裁断できるような幅のある視点を育んでいきたいものですが、なかなか親世代はそのような視点は持ち得ないのだと思います。子どもたちに、もっともっと川の理解を深めてもらい、安全に楽しく遊んでもらいたい、本当にそう思います。
 このような講座を創ること自体どうなのか?という気持ちもつきまといますが、ここはみなさん、ぜひとも川でこどもたちが遊ぶ光景を取り戻すために少し努力をしてみませんか?
 RACのホームページもどうぞご覧ください。(事務局長 辻だいち)
※RACのホームページはこちら http://www.rac.gr.jp/



 2005年2月16日
『ESD? それって何?』

 長野県地球環境課が進める「信州豊かな環境づくり県民会議」で「ESDについて」講演を頼まれ、長野まで行ってきました。全体のテーマは「環境教育」で、昨年から施行された「環境教育推進法」について行政説明があった後、私がESDについて説明しました。 ESDとは「持続可能な開発のための教育= Education for Sastainable Development 」の略称です。2002年ヨハネスブルクサミットで、に日本のNGOと共に日本政府が提案し、2005年1月1日から「国連持続可能な開発のための教育の10年」がスタートしました。ESDとは、わかりやすく言えば、「将来の世代も安心して暮らせる未来を創るための人材づくり」です。
今の世の中「このままでいいんかな?」と思っている人は、環境保全分野の人たちでなくとも多いはずです。戦争がなくならない、貧困もなくならない、災害は多い、男女の格差は相変わらず、人口問題は・・・、ハンディキャップをもった人々は・・・と、このままでは将来が心配だなあと思うことはたくさんあるものです。
そういった不安を取り除くためにどうしたらいいのか?ということに切り込む教育を全世界で10年間やっていきましょう!というのが、ESD=持続可能な開発のための教育の10年です。
国連が何かやるというと、ついつい大きなことが始まるな、としり込みしがちですが、ESDは足元の課題を見つめることから始まります。お子さんが、お孫さんが、安心して暮らせる世の中にしていくために、ぜひ足元を見つめてみてください。
持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)のHPもご覧ください。http://www.esd-j.org/  私も不肖ながら理事として働いております。(事務局長 辻だいち)



 2005年2月14日
『新潟:長岡でボランティアをしました』

 2月10日〜12日まで、暮らしの学校だいだらぼっちのこどもたちが、新潟:長岡で雪かきのボランティアをしました。NPOグリーンウッドの震災支援プロジェクト第1次派遣団でもあります。
 折りしも長岡はまたも大雪で、こどもたちは午前中は被災地の町内雪かき、午後は町内会長さんや仮設住宅の老人から様々な体験談を聞いたようです。その様子は長野県内マスコミはもちろん、新潟県のマスコミや全国マスコミも注目しました。近々活動の様子をホームページで紹介するのでお待ちください。
 地震発生直後の11月あたりは報道も過熱気味でしたが、4ヶ月を過ぎた今は中越地方の報道もめっきりと少なくなってきています。長岡でのボランティアでの体験や被災者からの話を通して、こどもたちもスタッフもまだまだ終わらない被害と遠い復興を肌で感じたに違いありません。
 新潟:長岡にまた行って何かをする、という段階では徐々になくなりつつあるでしょう。中越から学んだことを今まさに、自分の足元でいかしていくことこそ、これから私たちが立ち向かう課題なのではないかと思います。
 今回のボランティア活動の実施に際し、ご理解ご協力いただきました関係機関の皆様にこの場をお借りしましてお礼申し上げます。
(事務局長 辻だいち)。



 2005年1月17日
『阪神淡路大震災から10年目の日』

 阪神淡路大震災から10年目を迎えます。神戸では慰霊祭などが行なわれ、神戸の被災者の方々はもちろん、昨年災害にみまわれた全国の被災者の方々もまた特別な想いで今日を迎えているのだろうと思います。

 10年前のあの日、全国のボランティアが大きく行動を起こしたように、私たちNPOグリーンウッドも私たちだからこそできる支援を形にしていきました。(コラム:阪神大震災から6年

 つい先日の1月12日には、新潟の長岡に行ってきました。その日は日本海側は大雪で、長岡の被災した家々が悲鳴をあげているような感じです。しんしんと湿った雪が降りしきる北陸の街で「私に何ができるのだろうか」とまた佇みました。

 私は12月に日本で10名あまりの国際救命法トレーナーに認定されました。折りしも今日私は、救命法のインストラクター養成講座を行なっています。講習会を実施できるインストラクターを増やすことで救命法をもっと普及していきたい、失わなくてもよい命を救いたいという強い願いからです。

 戦争、災害、殺伐とした事件が繰り返される今の時代で、安心な社会作りに向けて今年は取り組んでみたいと思います。(事務局長 辻だいち)



 2005年1月5日
『南信州の伝統祭事をこどもたちと』

 毎年恒例で開催されている「こども山賊冬キャンプ」のこどもたちを連れて、南信州の山奥のとある祭りに行きました。夜通し行なわれる祭りで、こどもたちは夜中3時にNPOグリーンウッドを出発して興奮気味です。
 凍結した道路を走ること1時間余、冬の冷気みなぎる山奥の神社で祭りが行なわれていました。「千と千尋の神隠し」という映画で神様がお風呂に入っているシーンがありましたが、この祭りをモデルに考えられたそうです。
 数年前にこの祭りに来たときはご高齢の方々が氏子として踊っていましたが、今回は10代の若者が踊っていました。若者ならではの粗さはあるものの、数年前と比べて数倍活気あふれる祭りとなっていて、とても驚きました。地域がこの祭りを大事にしていこうという気持ちの表れだと思います。朝の空気も手伝ってとてもすがすがしい気分になりました。
 キャンプのこどもたちも、南信州に代々伝わる伝統祭事に触れてたいへん満足したようです。次の冬キャンプでのご参加をお待ちしています。 (事務局長 辻だいち)




>代表だいちのGREENWOODコラム 2008年以前 TOPへ   



NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター
〒399-1801 長野県下伊那郡泰阜村6342-2  TEL : 0260(25)2851  FAX : 0260(25)2850


Copyright c NPO-GreenWood. All rights reserved