NPO法人 グリーンウッド自然体験教育センター





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代表だいちのGREENWOODコラム


 2004年12月16日
『NPOグリーンウッドのリーダーが学校の教員に!』

先日NPOグリーンウッドに手紙が届きました。封を開けてみると、「教員試験に合格しました!」という内容でした。手紙の差出人は、NPOグリーンウッドで養成したキャンプリーダーの学生2人です。
 NPOグリーンウッドの拠点である長野県泰阜村で数年にわたってボランティアでキャンプリーダーとして活動した2人は、教員の道を選択し勉強してきたようです。ほとばしる文面に、彼女たちのやる気がみなぎっています。
 自然体験活動を提供する「自然学校」という動きが全国に広がりつつあります。しかし、その動きはまだまだ微々たるもの。彼女らのように、自然体験活動を指導できる人材が公立学校の教員になっていくことは、日本の学校現場にとってたいへんすばらしいことだと思います。
 あびるほどの自然の中で、リーダーとして成長をとげた彼女らは、こどもたちにどのような感動を提供し、そしてこどもたちの学びを促していくのでしょうか。もしかすると、彼女らのような自然体験活動リーダー教員が、学校教育の救世主になるかもしれません。とても楽しみです。 
 (事務局長 辻だいち)



 2004年12月6日
『暮らしの学校だいだらぼっちHP全面リニューアル』

 12月1日、NPOグリーンウッドが主催する長期自然体験教育事業(山村留学事業)である暮らしの学校「だいだらぼっち」のHPが、スタッフの知恵と技術を集めて全面リニューアルされました。
 暮らしの学校「だいだらぼっち」では、現在18期目の子どもたちが17人暮らしています。昨年度まではこどもたち手作りの丸太小屋に住んでいましたが、地震等の災害対策と老朽化もあり、新しく建て直されました。信州の地域材で創られ、太陽熱パネルもあたいへんエコロジカルな母屋です。
 暮らしの学校「だいだらぼっち」の活動内容は、今の世の中でまさにこれを大事にしなければ!という中身が凝縮されています。地元の村はもちろん、長野県や文部省、林野庁にいたる行政機関、自然学校といわれる民間・NPO団体、またユネスコ事務局長の松浦氏までが絶賛・注目している取組みです。
 現在17年度の募集が始まっています。こども時代の柔らかい時期に、ぜひ学校とも家とも違うそんな本物の体験をさせてください。
 ホームページがたいへん魅力的にしあがっております。ぜひアクセスください。
(事務局長 辻だいち)



 2004年11月29日
『福井県美山町でフォーラム』

 11月28日に福井県に行ってきました。美山町という町を覚えている方はいるでしょうか?夏の福井水害でもっとも被害のひどかった地です。
 この町の廃校になってしまった小学校で開催されたフォーラムに講師で呼ばれました。どのような内容かというと、自然学校で地域復興を、というフォーラムです。福井市や美山町を拠点に活動するNPOが、水害で大きな被害を受けた地を離れずに、ここで0からやりなおそうとしています。地域住民も、猛威を振るった自然と向き合う覚悟でいるようです。
 美山町は、あちこちの道がえぐれ、土嚢が積み重なり、土砂崩れの跡もありました。仮設住宅の生活を余儀なくされている人も今なおいます。鉄道は、まだ線路の下の土がえぐれて宙に浮いたままです。このまま廃線となってしまうのでしょうか。
 私たちNPOグリーンウッドは、僻地山村を拠点に自然環境を活用した地域振興を行なってきました。このノウハウや経験が、マスコミの注目が日々薄れていく被災地の美山町に活きるのであれば、たいへんうれしく思います。
(事務局長 辻だいち)



 2004年11月18日
『こどもの命が失われていく』

このところ、テレビでも新聞でも、戦場のシーンが繰り返されています。目を覆うばかりの惨状です。イラクでは10万人の一般市民が死んだと伝えられています。1000人のアメリカ兵が死んだと言われています。その数字は、人口2100人の僻地山村で暮らす私にとって、確かにピンとこない人数です。
アメリカでは、このイラクへの戦争を推進する大統領が再選されました。日本の近辺でも常にきな臭い出来事が起こっています。国の外交上、政治的にはしょうがないこともあるんだろうなと思います。それでも、街にミサイルが打ち込まれ、逃げ惑い絶望的な表情の一般市民を映すテレビを見ると、遠い地にいてもやはり「腑に落ちない」と胃がきりきり痛みます。
危惧するのは、世界中のこどもたちの眼には、このイラクの状況はどのように映っているのかしらということです。戦争はだめだと教えられてきた私たちは、この3年、ほとんど毎日戦場のシーンをブラウン管を通して見つめています。
戦地では、どんどんこどもの命が失われていきます。その状況をブラウン管を通して見ているこどもたちも、平和の命、平和への意志を失っていってしまうのではないだろうか、そんなことを危惧します。こどもに平和の命を持ち続けてもらうために、私たちができることは何なのでしょうか。(事務局長 辻だいち)



 2004年11月13日
『河川の安全について』

10月2日に長野県飯田市の天竜川で流されたとして行方不明になっていた小学校2年生の男の子が、11月13日に、流された現場から約3km下流の中州でやっと見つかりました。実に1ヶ月ぶりの発見です。まずはご冥福をお祈り申し上げます。見つけたのは警察や消防ではなく、毎日探していた小学校の担任の先生だというから二度驚きます。
 飯田市近辺は、昭和36年に大水害に見舞われ、それ以来、天竜川は危険の象徴のように捉えられています。その地元の方々の気持ちはもちろん理解できるのですが、危険だからと川から遠ざけることがさらに危険を招くということも、同時に言えるでしょう。こどもたちをはじめ、流域住民の方々に、川の危険はもちろん、川のすばらしさや特性などを知ってもらう活動を進めなければいけないと感じています。 この事故がきっけとなって、ますます危険な天竜川になっていくのか、それとも天竜川との共存のあり方を前向きに考えていけるのか、その岐路にたっています。
 NPOグリーンウッドは、国土交通省天竜川上流河川事務所より委託を受け、飯田市にある「天竜川総合学習館(愛称:かわらんべ)」の広報運営業務を行なっております。災害の歴史のある飯田市川路地区に立地されており、この学習館が、河川の生態系などの学習のみならず正しい河川と人間の共存のあり方なども伝えていければと常々感じております。
今年は特に、台風や地震など災害発生のたびに、河川の恐ろしさを改めて痛感していることだと思います。ぜひNPOと行政との協働で行なう学習館活動にご注目ください。「天竜川総合学習館(愛称:かわらんべ)」のサイトはこちらhttp://www.tenjo.go.jp/kawaranbe/  (事務局長 辻だいち)



 2004年11月1日
『地震被害の長期化について』

 新潟県で大地震が起きてからもう10日が過ぎようとしています。各方面で様々な支援や分析がおこなわれています。阪神大震災の時に、疎開児童を暮らしの学校「だいだらぼっち」で3年間受け入れたように、NPOグリーンウッドでも私たちだからこそできる役割を今考えているところです。
 この震災で、次の3つの心配点があります。
 まず一つ目は、子どもの心的外傷ストレスです。私は北陸の福井県に育ち、昭和56年の豪雪を経験しました。福井平野に一晩で1m以上の降雪があり、積雪2mの豪雪となりました。自衛隊が出動し、学校は2週間以上休校になりました。小学生の私は、来る日も来る日も雪かきをしていたのを思い出します。「雪なんて見たくもない」と思ったこども時代でした。阪神大震災や三宅島、新潟・福井水害など、災害の体験は子どものストレスを増大させます。長期化の様相を見せる新潟中越地震ですが、むしろ長期化するのは町の復興の遅れよりもこどもの心の不安定かもしれません。
 二つ目は、地域コミュニティのほころびです。避難所では、できるだけ集落ごとに集まり、このような状況だからこそ助け合って集落同士の絆が深まっているという報道もあります。しかし、極限の状態で、コミュニティの基盤である住居や集落が崩壊した今、果たしてコミュニティが機能し続けるのか心配です。コミュニティのほころびを、当事者たちが繕えない状況の今、外部の私たちはどのようなサポートが必要なのでしょうか。
 最後の三つ目ですが、人々の卑しさです。阪神大震災の時は、日本中の泥棒が神戸に集結したと言われます。泥棒たちが堂々とわがものがおで家から荷物を運び出したと言われます。それは被災地では日常のシーンと映りだれも不審に思わなかったそうです。目の前で自分の家から泥棒たちが荷物を運び出された人にそう聞きました(恐怖で何もできなかったと言っています)。新潟中越地震では、オレオレ詐欺まがいの事件も起きているそうです。被災地にも人々の卑しさは集まることを心配します。
 私がこの僻地にいてできることはいったい何なのでしょう。日本中の人々が少しでもそう思えば、被災地の人々に笑顔が戻っていくのかもしれません。 (事務局長だいち)


 2004年10月20日
『アルプス1万尺 小槍の上で♪』

10月17日〜18日にかけて、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちとアルプス登山に行ってきました。登山好きなら有名な北アルプスの燕岳(つばくろだけ:標高2,763m)です。紅葉はすでに登山口の中房温泉あたりまで降りてきていて、稜線はすでに朝晩は氷点下です。
今回こどもたちは、稜線の山小屋に宿泊はするが夕食と朝食は自分たちで作るという段取りをとりました。食料や水、バーナー、ボンベなども全部自分たちで担いでいかなくてはなりません。また、ロープウェイで途中まであがれる山を選ぶこともできたのですが、歩いて登る山を選びました。傍からみるとたいへん労の多い登山です。しかし、その労多きところ、つまり「自分たちでやる。自分たちで歩く」というシンプルなことがたいへん楽しかったようです。
山小屋まで急登につぐ急登で、なかなか足が進まなくなる子どももいましたが、全員で励ましあいながら6時間を登りきりました。山小屋に着いたまさにその瞬間に夕日が沈み、その荘厳さに息を呑みました。
夕食朝食とも、山小屋宿泊者ではわれわれのみが自炊でした。妙なもの(ゲンキンなもの?)で登る途中では「こんな重い水と食料はここで捨てたい!」と嘆いていた子どもたちが、自炊の時は「やっぱり自分で担ぎ上げたからこそおいしんだよねえ」と得意顔になることでしょうか。
御来光はたいへんすばらしく、東に噴煙をあげる浅間山、北は立山剣岳、南は富士山、そして東には槍ヶ岳を始めとする北アルプスが燃えあがえるように染まったりシルエットになったり。
頂上でみんなで唄ったり踊ったりもしました。「アルプス一万尺 小槍の上で♪」という唄の「小槍」の意味を知っていますか? 子どもたちにその意味を伝えたらみんな「へええ!」と驚きの声をあげていました。ヒントではありませんが、頂上からは天を突くように槍ヶ岳が聳えているのが見え、子どもたちからは「槍ヶ岳に登りたい!」という声があがりました。
苦しいばかりが登山ではありません。安全管理に注意を払い、おおいに大自然を感じてほしいと思います。
(事務局長だいち)


 2004年9月21日
『僻地からの挑戦 泰阜発NPOの実践から』

 9月11日に、隣町の阿南町ということろで開催された長野県南部地区教育研修会の基調講演の講師として呼ばれました。近隣7ヶ町村の教員やPTA会員が集まり、過疎化、少子化が進む「当地域の抱える教育課題にどう対応したらよいか」というテーマで論議が繰り広げられました。
 私も小学校の息子がいるPTA役員ですので、立場を変えれば参加者としてこの研修会で学ぶはずなのですが、今回はどういうわけか講演を頼まれました。この種の基調講演は、高名な大学教授などを東京あたりから呼んでくるのが一般的ですが、7ヶ町村のど真ん中の泰阜村から、しかもNPOの若者を、そしてPTAの一員として悩む同じ立場として、基調講演の講師に選びました。その過程で賛否両論いろいろあったことは容易に推察できますが、選んだその気概こそこの地域をよりよく変えていく力の源なのだろうと確信します。
 私は「僻地からの挑戦 泰阜発NPOの実践から」という演題で、中学生140人を含む差参加者350人に対して1時間30分のお話をしました。講演後、控え室で、ある村の副議長さんと校長先生と意見交換をしました。その村は自治体が山村留学を運営していますが、なんと年間2千万円余の予算を山村留学事業で確保しているそうです。その村より人口の多いわが泰阜村の山村留学事業予算は、NPOグリーンウッドに助成する400万円程度と、コストパフォーマンスにすぐれています。
 僻地の自治体は、今後さらに少ない予算運営を強いられていくのは間違いありません。少ない予算をどのように活用するのか? 地域の財(人、モノ、金、情報、歴史・・・etc)を持ち寄って、どんな地域社会を描くのか? われわれNPOはもちろんのこと、地域住民みなが試される時代となりそうです。
 都会の皆さん、挑戦を続ける僻地山村にちょっぴり視点や気持ちを向けてみませんか? (事務局長だいち)


 2004年9月9日
『救急の日から始めよう』

 9月9日は、救急の日です。ご存知でしたでしょうか? 日本各地で豪雨や台風、地震、噴火まで起こっていますが、この日、皆さんは何を考えて過ごしましたでしょうか。
 私はこの日、東京で救命救急法国際トレーナーの研修最終日でした。現在、私は同インストラクターとして、成人用、小児用などの救命法国際認定コースを年間20回ほど開催し、地域で命を守ることのできる市民を育成しています。私だけが講習するのでは限界があると感じ、今の私のようなインストラクターを養成できる国際トレーナーの道にチャレンジしています。現在、トレーナー職は日本で10人程度だそうです。
 緊急事態は時と場所を選びません。地震や交通事故、突然死は、今、そこにやってくるかもしれないのです。愛する家族が目の前で倒れたとき、あなたが企画するイベントで参加者が倒れたときに、「知らなくて」何もできなかったことほど後悔することはないでしょう。
 NPOグリーンウッドが開催する救命法講習会は、アメリカで開発された教育プログラムで、世界的には民間で一番普及されている定評ある国際認定プログラムです。
 何かが起こったときに、行動を起こすことができるように、命を救うスキルと自信を学ぶNPOグリーンウッドの救命法講習会にまずは参加してみませんか?
 詳しくはこちらへどうぞ(MFA講習のページへ)  (事務局長 辻だいち)



2004年8月6日
『ヒロシマの日に』

 8月4日に、里帰りも兼ねて福井豪雨の被災地を見てきました。福井市内はすでに復旧作業が進んでおり、ぱっと見ると何もなかったように見えましたが、足羽川の堤防決壊場所に立つとそのツメ跡が感じられました。そして町のほぼ全域が災害に遭った美山町に足を踏み入れると、自然の猛威の凄まじさばかりが目に焼きつきました。
 7月の猛暑、北陸地方豪雨、そして台風による被害などなど、いったい地球の自然環境はどうなってしまうのだろうと最近不安を感じます。それと同じように、日々悪化する世界各地での紛争状況や日本国内の青少年事件や汚職事件などなどを見るにつけ、いったい地球の人々はどうなってしまうのだろうという不安を感じることを禁じ得ません。
 私の生まれ育った福井市は、戦災に見舞われ、その最中に福井震災にも見舞われました。その後よみがえった街は不死鳥とも呼ばれ、最近では住みよい街のランキングで常に上位だそうです。ご存知のように災害のたびに全国から支援を受ける街でもあります。また、住み込んで12年経つ泰阜村は、満州開拓という国策の誤りに翻弄され、そして今は合併促進という国策に翻弄され、ユニークな施策を打ち出しこれまた全国的に自律を支援される村でもあります。このような、その土地の持つ潜在力が私をそう思わせるのでしょうか、やはり戦争も災害もなくお互い助け合う平和な世の中であってほしいと痛切に思います。毎年めぐってくるこの日に、ぜひ皆様も忙しい足をとめて、これからあるべき世の姿を思い描いていけたらすばらしいなと思っています。少なくとも私は、青少年の健全育成キャンプをするその先に、平和な社会をイメージしています。   (事務局長 辻だいち)





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